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関わり合う活動の大切さについて

大人でも子どもでも、人とコミュニケーションする力が大切であることは、みなさんご存知のことと思います。学校でも会社等でも仲間と上手に関われると、気持ちよく過ごせますよね。しかし、このような人と関わる力が、年々落ちてきているのが現状です。教室で過ごすことが難しい子が増加の一方です。

 

どうして、子どもたちの社会性が落ちてしまったのか、いろいろな情報があり過ぎて、分かりづらい状況になっています。

私は、最新の研究の情報と自分の経験を照らし合わせて、次のように考えています。

〇子ども時代の豊かな遊び体験が失われ、ゲーム機や動画視聴、指導者の指示中心の活動などに時間が奪われている現状に問題がある。

〇乳幼児期からの子ども時代に雑多な人々との密な関わりによって社会性は伸びる。

〇自閉スペクトラム症を含め、障害の有無に関わらず社会性は伸びる。特に低年齢のうちの取り組みが効果がある。

 

生きていく上で大切とされる社会性や自制心(気持ちをコントロールする力)を伸ばす方法として、海外では関わり合うプログラムが重視されています。その一つとしてインプロもあります。インプロでやることは、ゲーム機などがない時代、多くの子どもたちが夢中でやっていた「ごっこ遊び」などを集まったメンバーに合わせて、アレンジしていきます。

人と関わり合うことが、「楽しい」「心地よい」「また一緒にやりたい」という気持ちを伴いながら、主体的に表現したり、ときには我慢したりする場面を経験できるという活動になるとよいでしょう。

(心理師 齋藤)

2023年01月04日